柿取り棒をDIY 〜物干し竿を利用〜
以前は棒の先のハサミを手元で操作する道具を使って柿を採っていました。
簡単に柿が採れるのは良いのですが、ハサミで枝を切った途端に柿が地面に落下してしまいます。
土の上に落ちればともかく庭石などに落ちて割れてしまうものもありました。
物干し竿とフォークで代用してみる
その道具も今年から使えなくなったため、応急処置として物干し竿にフォークをくくりつけてものを作ってみました。

取れないことはないのですが、フォークの隙間が狭くてなかなか枝を捉えることができず、狙いを定めることが少々困難でした。
また、捨てても良い安物のフォークを使っていたため、20個ほど取ったところでフォークが曲がってしまい、使い物にならなくなってしまいました。
竹を使って柿取り棒を制作
50年ほど前に福島の祖父の家に行った際に、長い竹の棒で柿を採ってもらったことが思い出されます。
祖父が使っていた竹製の道具の詳細は覚えていませんが、棒がすごく長かったことと、先端がY字になってたことだけは覚えています。
2シーズンに渡り試行錯誤し、1本ものや物干し竿に取り付けるアダプタータイプをいくつか制作してみました。


竹1本ものについては持ち運びに難がありました。
電車や車では2メートル程度のものしか運べないのです。
特に電車の場合は2メートルという明確な持ち込み制限があります。
3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、その重量が30キログラム以内のものを無料で車内に2個まで持ち込むことができる。ただし、長さ2メートルを超える物品は車内に持ち込むことができない。
JR東日本旅客営業規則 第2編第10章(手回り品)第308条より引用
2メートル制限については私鉄各社とも同様です。
アダプターであれば自宅にある物干し竿を利用するわけですから持ち運びの問題が解消します。
しかも物干し竿であれば3m〜4mが普通であり充分な長さと言えます。
しかし、竹を削ることはかなりの手間と体力が必要なことが問題でした。
試行錯誤の結果、使いやすく充分な強度があり比較的容易に制作できるものを開発することができました。
柿取り棒(アダプター)作成の手順
現在のところの最終完成形の作成手順は以下の通りです。
1.竹を切断
節を中心に持ってくるために下記のように切断します。

2.縦に割に板状にする

幅3センチ程度になるように竹を割ります。
竹の厚みがあれば幅は狭めに、先端の薄い部分は強度を持たせるため幅を広く割ります。
3.割りを入れる
端から節の手前まで割ります。
先ほどと同様にカッターを金づちで叩きます。
その際最後まで割れてしまうのを防ぐため、節の手前に結束バンドを取り付けます。
この後の工程で熱が加わるため結束バンドは外すか切断します。(使い捨てです。)
4.熱して曲げる
竹は熱すると曲げられるようになるという性質を持っています。
4分ほど中火の遠火で熱し、中から水分(油分?)が出てくるまで待ちます。
火から外し、熱いうちに体重をかけ一気に曲げます。

その際に、片方だけを内側に曲げるようにします。
外側に曲げようとすると内側にヒビが入ってしまいます。
5.結束バンドで締め付ける
割れが広がりにくいように結束バンドで縛ります。

竹にはひねる力も加わるため割れを完全に防止するものではありませんが、多少の抑止力にはなっています。
6.物干し竿に取り付ける
テープで巻きつけるか、ヒモで縛ります。

柿の採り方
枝を竹のすきまにはさみ、ひねって折ります。
折れた枝はすきまに挟まるので落ちません。(落ちる時もあります。)

柿をアダプターから外す場合は、物干し竿をひょいと動かせば柿がアダプターから外れるので、いちいち持ち替えて先端まで外しに行く必要がありません。
柿を採る様子を動画に収めました。
柿採りアダプターとしてメルカリで販売を始めたところ、思わぬ好評をいただきました。


迅速に対応して下さり、ありがとうございます。購入したのは夕方でしたのに、昨日 もう届いていたそうです。明日は早速、柚子と柿をもぎます。本当にありがとうございます。
2021/11/02 20:34

この度はありがとうございました。 両親も喜んでおります。
2021/11/12 09:00

早い発送をありがとうございました。 柿も上手く採ることができました。
2021/11/13 00:07

本日、届きました! 写真よりも想像以上の強度でした!柿とりが楽しみです!早速、祖母宅へ届けます! いい買い物でした!ありがとうございました♪
2021/11/16 16:08
アップデートした記事を作成しました。