折りたたみスマホなんかいらない

増えてきた折りたたみスマホ

折りたたみスマホがひととおり出揃ったようです。
大別してガラケーのように縦に開閉するタイプと本のように左右に開閉するタイプがあります。
今回取り上げたのは左右に開閉する画面の大きなタイプのものです。

Google Pixel Fold例にとって説明します。

開くと7.6インチになります。
7.6インチと聞くとかなり大きな印象です。
過去の端末と比べてみます。

Apple Pad mini:7.9インチ
Google Nexus7:7インチ
Sony Xperia Z Ultra:6.4インチ
Galaxy note 8:6.3インチ

タブレットといってもいいサイズですが、本当にそうでしょうか。

画面サイズは対角線を測ったもの

画面サイズはスマホを開いた状態で7.6インチと発表されています。
これは画面の対角線の長さを表したものです。

しかし対角線だけで画面の大きさを表すことには若干の無理があります。
極端なことを言うと、幅1センチの細長い端末を作ったとしても対角線が7.6インチであれば画面サイズは7.6インチになってしまうのです。

折りたたみスマホの動画はそれほど大きくない

スマホ、タブレットの用途において16:9動画は大きな位置を占めています。
Youtube、Tver、Netflix等ほとんどの動画が16:9だからです。
動画を大きく表示できる端末が欲しいという人は多いはずです。

そんな16:9サイズの動画がGoogle Pixel Foldではどれくらいの大きさで表示されるのでしょうか。

青い部分が16:9動画が表示される範囲です。
上下部分にかなりの余分があるため、かなり小さくなります。
ディスプレイの面積のうち16:9動画が必要とする面積は67.5%です。

しかし16:9動画がどれくらいのサイズで表示されているのかはどこを見ても書いていないので、ピタゴラスの定理を使って計算してみました。
計算方法は下記記事で説明しています。

下記から16:9動画サイズの計算フォームをダウンロードできます。
エクセルファイルダウンロード

Google Pixel Foldの16:9表示サイズを計算してみたところ、6.7インチでした。

意外と小さいです。

この端末でYoutubeなどを見たいと思っていた方はガッカリしたのでは無いでしょうか。
今はなきSony Xperia Z Ultraの16:9動画サイズが6.4インチでしたから大差がありません。

現在発売中の折りたたみスマホの16:9動画サイズを計算してみました。

カタログサイズ
(展開時)
16:9表示サイズ
Xiaomi Mix Fold28.026.88
Samsung Galaxy Z fold5 5G7.66.70
Google Pixel Fold7.66.69
HUAWEI Mate Mate Xs27.86.69
Oppo Find N7.15.95

7インチを超える端末がありませんでした。
タブレット代わりに使うには力不足でしょう。

結論

言いたいことは3つあります。

1.画面サイズは対角線だけではわからない

対角線を画面サイズとしているのは、それが最大公約数であるからです。
カタログの画面サイズを見て動画のサイズを連想する人は多いと思います。
購入前に16:9サイズの動画の表示サイズを知ることは必須です。
メーカーはカタログに16:9の動画サイズを表示するべきです。

2.折りたたみスマホにそれほどの使い道は無い

なぜ開いた状態で16:9になるように作らないのでしょうか?
開いた状態でほぼ正方形というのは、動画を見るにも漫画を読むにも中途半端な形です。
使ってみたブログや動画をいくつか見てみましたが、アフィリエイトの提灯記事ばかりで説得力のあるものはありませんでした。

3.いい加減にズルトラ難民を救ってほしい

Sony Xperia Z Ultraが発売されてから10年になります。
おそらくSONYが後継機を作ることはもう無いでしょう。
それをするということは過去に戻ることになるからです。

Sony Xperia Z Ultraの画面の大きさは6.4インチと現在では標準的な数字ですが、アスペクト比が16:9なので、動画を画面いっぱいに表示することができます。
そして多くの人がポケットに入れることができる最大サイズなのです。

ダメもとでズルトラ後継機を作る酔狂なメーカーは無いものでしょうか。

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