手作りパン成功までの道 〜こねないパン〜
パンを自作する理由
パンを自作するメリットは「自分で作った方が安いから」につきます。
例えば以前よく買っていたチクテベーカリーのカンパーニュは、1個800円か1,000円でした。
他店でも同価格帯です。
自作した場合には小麦粉の金額がほとんどで、電気代を合わせても100円くらいで作ることができます。
オーブンはほとんど電子レンジ化していたヘルシオがあるので、コロナ自粛の今作ってみようと思い立ちました。
失敗に次ぐ失敗の過去
作りたいパンは、バゲットやカンパーニュなどのハード系です。
理由は食事に合うことと、油分(バターなど)が練り込まれていないからです。
手始めに、バゲットを作ってみようとしました。
初めてのバゲット作り Vol.3.7
— Kim (@olive_garlic) May 21, 2020
一応焼き上がった。 pic.twitter.com/GQJ5HCFd8u
一応パンの味はするのですが、とにかく固いです。
発酵がうまくいかなかったようです。
その後、何度か試みましたが、なかなかうまくいきません。
多くの記事やYoutubeを参考に試行錯誤しました。
しかし、どうしてもこねる作業がうまくいきません。
Youtubeを見ると、様々なパン職人の方がこねた生地を薄く引き伸ばし、このくらいになれば大丈夫と言っていますが、いくらこねても自分の生地が薄く伸びることはありません。
そのうちパンを作ることをやめてしまいました。
こねない「オーバーナイト製法」を知る
オーバーナイト製法なるものは聞いたことがありましたが、邪道だと思いスルーしていました。
しかし、たまたま下記動画がおすすめにできたため、試しに見てみました。
YoutubeのAIグッジョブです。
チャンネル主の主婦の方は御本人は大雑把だと謙遜していますが、包丁の扱いなどからかなりの達人とお見受けしました。
オーバーナイトではなく、ほったらかしという言葉を使っていますが、同じやり方のようです。
できたパンを息子さんが「うますぎる、ヤバイ!」と言って食べています。
こねない他、発酵カゴを使わない点も良いと思い、この方法でやってみることにしました。
こねないパンのレシピ
- 水以外の材料を混ぜる
強力粉:200g
塩:小さじ1/2弱
砂糖:小さじ1
ドライイースト:2g - 水を入れて混ぜる
水道水:140g - 冷蔵庫(野菜室)で1次発行
強力粉は安いもので充分だと思います。
ドライイーストは小分けになっていないもののほうがお得です。
一晩経過後です。
8時間を過ぎれば2時発酵に進んでも良いのですが、2,3日置いても良いらしいです。
その場合は、余分な二酸化炭素を抜くため、容器に入れたままで8時間おきくらいに折りたたむようにして簡単に混ぜます。
さらに約8時間経過後には、かなり膨らみました。
デコボコが減り、なめらかな感じになりました。
4. 形を整えて2次発酵
2個に分けて、軽く空気を抜き、形を整えます。
バゲットより太く、カンパーニュより小さい、自分としてはちょうどいいサイズです。
2次発酵の場所は家で一番暖かいと思われる冷蔵庫の上を選びました。
乾燥を防ぐため、ボウルをかぶせます。
5. クープを入れる
二次発酵により、ひとまわり大きくなっています。
家にある最も切れる刃物である、刺身包丁でクープ(切れ目)を入れ、オリーブオイルを少し流しました。
6. オーブンで焼く
予熱したウォーターオーブンの230度で20分焼きました。
(ウォーターオーブンが無い場合は焼く直前に霧吹きで水をかける方法が紹介されています。)
左の方はクープじゃないところで大きく割れています。
過発酵ぎみかもしれませんが、元々形は気にしていないので問題ありません。
味は?
一食分ずつ焼いているので切る必要はありません。
ちぎって食べます。
とても美味しいです。
焼き立てのパンは、売られている最も美味しいパンに対抗できるほどです。
もう1個のパンは冷凍しました。
後日丸ごとトーストすれば、焼き立てくらい美味しくいただけるはずです。
(太めなので、軽く解凍してからの方がよいでしょう。)
コストは、売られているものの、わずか8分の1〜10分の1です。
今後はもう、滅多にパンを買うことはないでしょう。
結構長い道のりでしたが、ようやく満足のいくものを作れるようになりました。