鶴見川で採ったオニクルミを食べてみる
鶴見川沿いには多くのくるみの木が自生しています。
たくさんの実をつけているのは知っていましたが、これまで食べてみようとは思ったことはありませんでした。
子供の子ころよく近所の寺からクルミの実を拾ってきたので、中身を取り出すのが大変なことを知っていました。
日本のクルミはオニグルミなので、西洋クルミと違い、殻を割って中身を取り出すに手間がかかります。
殻が堅く、しかも実の中の可食部分が殻の中で入り組んでいるからです。
しかし、ネットで中身の取り出し方を見つけたことで、現状無収入ということもあり、食べてみようと思い立ちました。
クルミを採ったのは8月下旬で、まだ実は青々としています。
このくらいの時期に採る人はおらず、取り放題でしした。
取ったクルミの下処理
取った際に足で踏んで外側の皮を外したものを家に持ち帰り、ベランダに2ヶ月ほど放置していましたが、10月後半になって思い出し、水につけ柔らかくしてからひとつひとつたわしで外側の繊維質を取り除きました。
この過程がもっとも面倒くさいところです。
殻を壊して剥いてみる
乾いたところをペンチで砕き、小さいマイナスドライバーでほじくり出しました。
当然かなり細かくなってしまいます。
ちなみに上記写真は約50個分のものなので、1個あたり約1.6グラムになります。
殻を剥く簡単な方法を探す
その後、殻を剥く方法について、google、youtubeで多くのサイトを調べました。
水につけたクルミをフライパンで煎るところまでは、各サイトに共通しているところですが、その後ほとんどのサイトでは殻を真っ二つに割るか、潰してしまっています。
もっとも優れた手法を示しているのは下記サイトでした。
上記サイトのやり方に従い、殻の片側を外したのが下記の写真です。
殻を剥くおすすめの方法
ただし、前記サイトでは詳細を省いています。
他サイトの手法も含めて文書化すると下記のようになります。
- クルミを一晩水につける。
- フライパンで煎る。(弱火で5分から30分程度)
- 口の開いたものから取り出し、荒熱が取れるまで待つ。
- 開いた隙間にマイナスドライバー、バターナイフなどを差し入れ、隙間を広げる。
- 手で均等に引っ張り、どちら側かの殻を取り外す。
- 外に出た実をつかんで残り半分を引っ張り出す。
- 手で引っ張っても出ない場合は、先の尖ったもので周辺から少しずつひっかいて引きずり出す。
全部のクルミが動画のように完璧にはできませんでしたが、かなり上手く行きました。
煎った時に大きく口が開いたものはうまくいき、あまり開かなかったものはきれいに剥けない傾向にあります。
一番手前のものは、完全体に剥けています。
ざっと、8割が売り物になるレベルに剥くことができました。
その後、から煎りします。
生だと味がしなかったものが、から煎りすると香ばしくておいしくなりました。
クルミを生地にたっぷり入れてパンを焼きました。
こんなに美味しいならもっと取っておけばいいと思いました。
オニクルミの味
調べてみると、日本のクルミ(オニグルミ)は、店舗で売られているもの(洋クルミ)よりも油分やタンニンが少ないという特徴があるそうです。
確かに食べ比べてみるとオニグルミの方が味が濃く、とても美味しいです。
その辺のクルミの木では、手の届くところの実は全て取られてしまいました。
作ったばかりの柿取り棒を応用して、残り少ないクルミの実を採りたいと思います。