自転車で尻が痛くなる本当の理由とその対策

尻が痛くならなくなった日

自分がロードバイクに乗り始めて最初の頃は10キロ乗るのが精一杯でした。
その程度では尻が痛くなることはありませんでした。

よく覚えているのは乗り始めて1年くらい経過したときのことでした。
それまで最長の90キロ程度を走ったのですが、家まであと10キロくらいのところで尻の痛さが我慢できなくなり、半泣きで家までロードバイクを押して帰ったのでした。

その後地元のショップチームで走らせてもらうようになりました。
集団で走行しているときは、遅れないようにと必死で漕いでました。
どれほど必死で漕いでいたかと言うと、初回の集団走行を終え家に帰る途中に大腿筋とハムストリングスの左右計4ヶ所が同時につってしまったほどでした。(救急車を呼ぼうかと思いました…)

何度か集団走行に参加していると、いつのまにか尻が痛くならなくなっていることに気がつきました。
そのことを師匠である店主に告げると返ってきた言葉は、

師匠

ペダルに体重が乗るようになったんだね

と言うものでした。

ペダルに体重が乗ればサドルにかかる重量が減少する

自転車に乗っているときに体重がかかっているのは下記の3ヶ所だけです。

  • ハンドル
  • サドル
  • ペダル

その3点の1点にかかる重量が増えれば他の2点にかかる重量は減ります。
具体的にはペダルにかかる重量が増えれば、その分ハンドルとサドルにかかる重量は減ると言うことになります。

ペダルにかかる重量を増やすための唯一の方法はより強く踏み込むことです。
つまり速く走ることが尻の痛み解消につながるのです。

誰も本当のことを知らない

ロードバイクに乗り始めた当時は、尻が痛くなる理由をネットでよく検索しました。
現在「自転車 尻の痛み」で上位検索されたサイトから、痛みの理由をまとめると下記のようになります。

  • レーサーパンツ(パッド入りパンツ)を履いていない:3件
  • サドルとの相性(サドルが固いを含む):6件
  • ポジション(乗車姿勢)が悪い:7件
  • 慣れていない:2件
    ※複数回答による

これらの回答はある意味正しくもありますが、尻の痛みに対する明快な回答ではありません。
ほとんどのライダーは尻が痛くなる本当の理由を知らないのです。

例えば慣れると痛みが無くなるというのはある意味正解ではあります。
それは慣れたこと自体が効果を上げたのではなく、慣れることによりスピードが速くなり結果としてペダルにかかる重量を増やし、結果的に問題解消に繋がっていたのです。

同様にレーサーパンツ着用やポジションの調整をすることも間違いではありません。
それらのことは速く走るための要因となり、間接的に尻の痛さ解消に繋がります。

尻の痛さが復活

私は尻の痛さから解放された後7、8年は快適に走っていましたが、あるとき手の指が痺れるようになりロードバイクに乗ることを控えました。

半年ほど自転車に乗らなかった後、頚椎保護のためハンドルをプロムナード(ママチャリのようなハンドル)にして復帰しましたが、体が起きたポジションでは上半身の力を使うことができず、スピードは激減しました。

久しぶりにロングライドをしようと思って出かけても、20キロくらいで尻が痛くなってしまう有様になってしまいました。
速く走れるようになって尻の痛さが解消したときとは逆の経過をたどったわけです。

革サドルでロングライド復帰

ネットには尻の痛さををカバーするには革サドルが良いと言う書き込みが多くありました。

さっそくBROOKSの革サドルを買い求め、通勤車に3ヶ月ほど通勤車で馴らしたのちロードに付け替えました。

ヤビツ峠のピーク

※サドルが前上りになっていますが、Brooksのサドルはなぜか後ろにあまり引けない(動かせない)ようになっているため、それをカバーするために前上りの設定にしていましたのです。(その後サドルを引けるシートポストに交換しました。)

再び峠のヒルクライムができるまでに復帰することができました。
和田峠に挑戦 vol.1
和田峠に挑戦 vol.2
久々に表ヤビツ登攀

しかしながら、奥多摩周りの160キロコースを走った際、120キロくらい走ったところで尻の痛さが復活してしまいました。
奥多摩周遊

革サドルにも限界はあるのだと思いました。

究極のサドル 〜セラアナトミカ・タイタニコ〜

ネットを見ていると、面白いサドルがあることを知りました。
定番のブルックス製よりも尻が痛くならないというサドルです。
ブルベなどの長距離イベントで使用している人も多く、「600キロまではブルックスで良いが、600キロを超えたらこれしかない。」というブログの記事もありました。

セラアナトミカ・タイタニコの革サドル

セラアナトミカ・タイタニコというUSA製の革サドルです。

さらに驚くべくこととは、このサドルは革製であるにもかかわらず馴らしが不要なのです。
初めて乗った日から尻が痛くなくなるという夢のようなサドルです。

にわかには信じられませんでしたが、ダメもとと思って購入しシングルスピードに装着してみました。
乗ってみたところ、確かに痛みや固さは全く感じられません。
80キロまで走りましたが、尻に痛みは出ませんでした。
短距離のポタリング程度であればレーパンも不要です。

究極のサドルだと思いました。
本来は超長距離を走るために開発されたであろうサドルを散歩程度のライドに使用するのは贅沢な話ではありますが。

尻の痛みは誰にでもあり

痛みの出方には個人差があります。

たとえば普段200キロ走っても痛くならないと言う人でも400キロ走れば痛くなるかもしれません。
1000キロ超で初めて痛くなるライダーもいるでしょう。
どの距離で痛くなるかは人それぞれですが、絶対に尻が痛くならい人は居ないと言っていいでしょう。

私のように痛さが復活する場合もあります。

痛さにより自転車に乗ることをやめてしまったり、サドルをたくさん買ってしまうのはもったいないことです。
本当の原因を知ってこそ正しい解決法を選択し、無駄な投資をしないですむことができるのです。

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