キッチン流し台の引き出しの完璧な仕切りをDIY
キッチンまわりには物が多く効率的に収納をしたかったのですが、流し台の引き出しの中をきちんと仕切ることは意外に難しく、これまで満足の状態になったことはありませんでした。
今回は仕切りの方法を初めて真剣に考えてみました。
そして完成したのが下の写真です。

幅10mmの発泡スチロールで区切られており、余分なスペースがありません。
ちなみに手前左側の小さなスペースは、キッチンスケールを入れるためです。
初めて納得の行くものができたので、完成までの過程を記させていただきます。
混沌としていた引き出しの中
当初引き出しの内径を測り100均やホームセンターでトレイや箱を物色しましたが、理想的な大きさの組み合わせを見つけることはできませんでした。
縦横のみならず、高さまで含めてちょうど良い大きさのものを探し当てることは不可能に近いと思います。
箱を作ることも考えましたが、自在な大きさの箱を作る方法を思いつきませんでした。
最近になって、100均で見つけた仕切り板で仕切ってみました。
しかしながら到底満足のいくものではありませんでした。

まったく使いものにならないばかりか、美しさがありません。
仕切りを作る方法を模索
ある程度強度のある板をぴったりの大きさに切り出して仕切りを作らなくてはならないと思い、板を自立させる方法をいくつか考えました。
- 接着方式
ちょうどいい幅の板を適度な長さに切って接着剤で貼るだけのシンプルな方法です。
接着面が板の切り口の幅になってしまうので接着力が弱いかもしれません。 - 囲い方式
底の無い枠を作って組み合わせる方法です。
しかし曲げられる材料として適当なものを見つけられませんでした。
※後日発見したプラダンであれば実用になりそうです。 - 切り欠き組み合わせ方式
板の双方に切り欠きを作り、上下方向に組み合わせる方法です。
強度は強いですが、難易度は最も高くなります。
発泡スチロール板による切り欠き組み合わせ方式を採用
検討の結果、発泡スチロールの板を使用し、「切り欠き組み合わせ式」で作成することにしました。
発泡スチロールで作ることにより、以下のメリットがあります。
- 強度は充分
板の上にものを載せるわけではないので、位置がずれたり壊れたりする可能性は低いと思われます。 - 工作がしやすい
ノコギリが要らず、カッターで簡単に切断することができます。
カット作業に正確性が要求されますが、材料が柔らかいので、難易度はそれほど高くなさそうです。 - 変更が容易
接着しないため、後にスペース分けの位置を変更したくなった時には比較的容易に作り替えることが可能です。
設計と製作
設計
設計図を描いてみました。

7枚の板を上下にかみあわせることによりスペースを分けます。
黒い部分は、縦と横の板を組み合わせるための切り欠きです。
上下と左の板により面積が狭くなりますが、これが無いと強度が保てなくなります。
板を切断
ダイソーで10mm厚の発泡スチロール板を購入しました。

2枚必要ですが、在庫が白・黒それぞれ1枚ずつしか無く、やむなく白黒混在で作成することにしました。
大きさをぴったりにするため、カッターで引き出しの内径より1〜2ミリ大きく切り、現場と寸法を合わせながら削ります。
その過程で引き出しの側面が垂直ではないことに気付きました。

底面よりも上面の方が、約3ミリ広くなっています。
側面との接点を全て斜めに切りましたが、柔らかい材料であることが幸いしました。
切り欠きを作る
設計図通りに切り欠きを切り出し、全ての材料が完了しました。

板をかみ合わせるだけで完成
あとはかみ合わせるだけです。
接着剤は使いません。
冒頭の写真の仕切りが完成しました。
さっそく中身を入れてみます。

使ってみた感想
完璧と行っても過言ではない出来栄えです。
白と黒の混在も、荷物を入れてしまえば気になりませんでした。
キッチンスケールや布巾などのサイズを元に設計されているだけに、スペースに無駄がありません。
仕切りがしっかり固定されているので、手前左のキッチンスケールも倒れることなく最小のスペースに収まっています。
同じ理由により、これまで重ねていたフィルター類などの袋も立てて置きやすくなり、一覧性が良くなりました。
右側のスペースには、麺棒や箸などの長いものを入れることができます。
唯一の欠点は、ほんのわずかですが発泡スチロールのゴミが少し出てしまうことでしょうか。
解決方法として、塗装するか他の材料(例えばプラスチックダンボール)などを使うと良いかもしれません。
引き出し内の仕切りに納得していない方は多いと思いますが、この方法でやってみてはいかがでしょうか。