ベッドフレームをDIY 〜SPF材+檜材(設計図付き)〜
久しぶりのベッド
8年前今の所に引っ越す際にベッドを採用することにしました。
それまではフローリングに布団をしいて寝ていたのでしたが、寝心地がいいとは言えず、また敷布団の下の床に結露しやすかったのです。
寝具売り場を見てみると金額は2〜4万円からとそれほど高くはありませんが、安価なものは作りが華奢で寝た時にしなってしまいそうに見えました。
まあまあの物だと10万円くらいしてしまいます。
自作することが良い選択だと思われました。
セミダブルサイズを自分で作ることに決定
コンセプトは見かけよりも頑丈さと寝心地の良さです。
具体的には以下の通りです。
- セミダブルサイズ(ゆったり)
- 基本構造にはSPF材を使用(安くて丈夫)
- しなり過ぎない構造(梁方式)
- すのこだけはひのき材で(いい香りがしそう)
- ベッドの下を収納にはしない(風通し優先)
設計図と必要な材料
設計図です。


使用するSPF材と檜材は以下の通りです。

完成重量を推定してみました。
※SPF材(ツーバイフォー、断面38×89)の重量を1.4kg/mとして計算
140×38×1950(×2)→8.59kg
140×38×1124(×2)→4.95kg
89×38×1874(×2)→5.25kg
89×19×1874(×2)→2.62kg
89×38×230(×2)→0.64kg
89×38×850(×2)→2.38kg
89×38×1022(×3)→4.29kg
105×15×1120(×14)→10.22kg
※ひのき材もSPF材と同じ重量で計算
合計38.94kg
結構重いような気がしましたが、一度に持ち上げるわけではないので問題ないと判断しました。
ホームセンターで木材購入と切断
木材購入のためホームセンターへ。
ツーバイフォーの木材はどこのホームセンターにも売っていますが、品数が少ないところだと6フィート(1820mm)のサイズしか売っていない場合があります。
今回使用する長さはそれを超えている物があるため、8フィート(2438mm)以上の長さを扱っている店舗を選ぶ必要があります。
下記は購入・切断のための切り出し図です。

PDFファイルはこちら(12フィート材からの切り出し図もあり)
購入した時点では両端の切り口が粗かったり汚れていたりするので、ムダを承知で切り落とさなくてはいけません。(青色の部分がムダになる部分です。)
店で板を選ぶ場合は、かざしてみると結構曲がっているものもあるので一応チェックして、あまりに曲がっているものは避けました。(多少曲がっていても大丈夫ではあります。)
素人がDIYする場合に、大きな壁となるのは切断作業です。
ノコギリで正確に切断するのはかなりの熟練が必要です。
自分は素人ですし、電動ノコギリもないので、サイズにかかわらず切断は購入時にお願いすることにしています。
たいがいのホームセンターには巨大な電動ノコギリがあり、安い金額で正確にカットしてもらうことができます。
1カット30円〜50円ほどなので、上記図面の場合は16カットで500円〜1,000円くらいです。
運搬の際は普通の小型車でも積み込むことは可能だと思いますが、無理な場合には、ほとんどのホームセンターでトラックを無料で借りることができます。
組み立て作業
作業は全て自宅で行いました。
ほとんどが電動ドライバーを使った作業となります。
ネジを回す他に穴を開ける作業があるので、電動ドリルドライバーは必須です。
ドリル、ドリルドライバー、インパクトドライバー、振動ドリル、振動ドライバードリル、マルチインパクトドライバー等様々な種類のドリルやドライバーがありますが、木材に穴を開けてネジで留めるという用途に必要充分な機能を持つのは「ドリルドライバー」です。
1. 外枠を組み立てる
まずは、主要構造部を床に並べてみます。
あとでわからなくならないよう印をつけておきます。(本体にではなく養生テープ貼って記入)

ネジ留めする前に、木材の割れを防ぐため先に穴を開ける作業が必要です。それをやらないと、木材に負担がかかり木目に沿って割れてしまうことがあります。
この作業は当然ネジの本数分必要になります。
ネジは4.2×75mm(商品名コースレッド)を44本使用しました。
2. 梁を取り付ける
すのこを載せるための梁を取り付けます。

実際の使用状態とは逆さまになっています。
内側の両端にひのき板を敷き、その上に梁材を載せることにより、完成時に上面がフラットになります。
外側からネジ留めし、梁材を固定します。
ひとまわり細いドリルで先に穴を開けてからネジで留めるという作業をひたすら繰り返します。
3. 頭を作り本体に取り付け
頭部分を作りますが、ネジの長さが75mmに対してF材の長い方向が89mmと長いため工夫が必要になります。
具体的にはF材の半分程度までドリルで8mmの穴を開け、ネジの頭が通るようにし、その後ネジを穴を開けてからネジを通します。
断面図と写真を添付します。


私が持っていたのはインパクトドラバーでしたが、ドリルドライバーを使用すればもっと綺麗な穴を開けられたかもしれません。
また、写真では1ヶ所に3本のネジで留めていますが、重量がかかる場所ではないので1ヶ所2本でも充分でしょう。
その後、組み立てた頭と本体をネジで取り付けます。
この時もやはり、ドリルで穴を開けてからネジ留めします。
しかしそれだけでは不安だったので、ツーバイフォー用のL字金具を併用しました。
すのこは載せただけです。
思い通りのものが完成
すのこだけは贅沢をしてひのき材を採用しました。

頭との接合部分のみL字金具で補強しました。
かなり満足な出来栄えです。
これ以上望むことはないと言っても過言ではありません。
金額はすのこを除き10,000円くらいです。
節約できた分で、マットレスは少し良いものを購入することができました。
その後、ベッドサイドに時計や携帯を置く場所が必要と思い、幅90mmほどの板をL字金具で取り付けました。

使い始めて7年になりますが、ガタや軋みなどの問題は全くありません。
マットレスは後悔の無いようじっくり選んでください。
ちなみにボンネスコイルよりもポケットコイルの方が高価ではありますが、より寝心地がいいと言われています。(上記4商品はいずれもポケットコイルが採用されているセミダブルサイズのものです。)
シングルサイズとダブルサイズについて
実際に作ってはいないのですが、同じ構造でシングルサイズとダブルサイズの設計をしてみました。
各サイズのマットレスの大きさの違いは以下の通りです。
シングル:幅97cm、丈195cm
セミダブル:幅120cm、丈195cm
ダブル:幅140cm、丈195cm
どの大きさでも丈の長さは変わりません。
幅の狭いシングルサイズは梁の数を減らし、ダブルサイズでは増やしました。


GとFの繋ぎ目はどの釘を使用していますか?
基本構造には全て4.2×75mmのネジ(商品名コースレッド)を使用しています。
GとFの繋ぎに関しても同じです。
「F」の長辺方向の長さは89mmで、それに対しネジの長さは75mmと長さが足りないので、「F」に直径9mmか10mm、深さ40mm程度の穴を開けネジの頭が通るようにしてからコースレッドを通しました。
大切なところを省略してしまいまして申しわけありませんでした。
返信ありがとうございます
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