初心者が知らない!電動ドリル/ドライバーの選び方
あまりにも多い種類
DIYを始めようとしてしてホームセンターや通販サイトを訪れた場合、あまりにも多い選択肢に惑わされることになるでしょう。
電動ドリル/ドライバー売り場には、ざっと下記の商品が並んでいます。
- 電動ドリル
- ドリルドライバー(ドライバードリル)
- インパクトドライバー
- 振動ドリル
- ハンマードリル
- マルチインパクトドライバー
そして、売り場・通販サイトにはそれぞれの機能についてのわかりやすい説明はありません。
ほとんどの初心者の方は何を買って良いのか途方に暮れるのではないでしょうか?
ドリルとドライバーの違い
当たり前のことですが、初心者/素人の多くが知らない大原則があります。
ドリル:穴を開ける道具
同じような道具に見えていながら用途が違うのです。
ややこしいことにドリルとドライバーには互換性があり、先端の器具を替えればドリルでネジを締めることもドライバーで穴を開けることも可能なのです。
可能ではありますが、それぞれの道具には向いている作業とそうではない作業があります。
初心者が購入を迷うとすれば、価格も含め下記の3機種からになると思います。
それぞれの機能の特徴を、これ以上になく簡易な表にまとめました。
ねじ回 し機能 | 穴あけ 機能 | 備考 | |
電動ドライバー | ○ | △ | 回転数が低いので大きな穴は開けられません。価格が安いです。 |
ドリルドライバー | ○ | ○ | 両方の作業をそつなくこなします。 |
インパクトドライバー | ◎ | △ | ネジを早くたくさん打つ作業が得意です。振動があることがマイナスに働き、穴あけには向いていません。 |
上記以外にも振動ドリル、ハンマードリル、マルチインパクトドライバーなど様々ありますが、いずれもプロ用途ということで割愛させていただきました。
上記の表は、わかりやすくするため情報を極限まで切り捨てているので、もっとドリル/ドライバーの知識を深めたい方には下記サイトをお勧めします。
ビルディマガジン(プロのための電動工具・ツールの情報誌)
初心者が買うべき機種
自分のこれまでのDIY作業を振り返ってみました。
ベッドフレームをDIY
ダイニングテーブル簡単DIY
スタッキングシェルフ互換の壁収納をDIY
杉一枚板テーブルの脚をDIY
見せる大容量収納庫をDIY
寝室収納のDIYを考える
太陽光パネル用、赤道儀式手動追尾装置をDIY
キッチン収納改造計画
丸テーブルの脚をDIY
洗面所の収納をDIY
上記の中でドリル機能(穴あけ)を使ったのは「ベッドフレーム」「杉一枚板テーブルの脚」「太陽光パネル用赤道儀」「丸テーブルの脚」でした。
結構よく使います。
インパクトドライバーでも穴は開けることもできますが、穴を開けるのに時間がかかる、大きな穴が開けられない、きれいに穴が開けられない、ドリルの歯が折れやすいといったことに加え、「音がうるさい」ということも見逃せません。
予算がない場合はとりあえず価格の安い「電動ドライバー」もありだと思います。
しかし、今後穴を開けることはほぼ無いという場合を除き、1台目に「インパクトドライバー」を選択することはお勧めしません。
インパクトドライバーを買うとすれば、ネジを締める回数が多くなった場合の2台目だと思います。
7年後に判明した選択ミス
私が7年前にベッドフレームを自作しましたが、当時悩んだ末に選んだのは「インパクトドライバー」でした。
全く事前の知識がなかった私は、膨大な製品の中からデザインと予算だけで選んでしまったのです。
ドリルとドライバーの違いも理解していませんでした。
インパクトドライバーは基本的にはネジを締めるための道具なので、穴を開ける性能は低くなっています。
購入当時、ベッドフレームを作成する際に木材の穴あけ作業がありましたが、結構大変だったと記憶しています。
図に描くと下記のような作業でした。
ネジの頭を通すための直径6mmほどの穴を開けなければならなかったのですが、なかなか穴が開かなかったことに加え、穴の加工が綺麗ではありません。
またかなりの音量が発生したため、使用するたびに近所への迷惑を心配しました。
7年前にこれらのことを知らなかったことを残念に思います。
まとめ
ドリル/ドライバーについてこれまで書いたことをまとめると以下の4点に尽きます。
- ドライバーはネジを締める道具
- ドリルは穴を開ける道具
- インパクトドライバーは音がうるさい
- 1台目にはドリルドライバーがおすすめ
間違った電動工具を選んでしまう方が1人でも減ったらと思います。