マンションで火鉢 〜準備編〜

エアコンの暖房があまり好きではなく、現在使用している暖房が30年以上前に購入したデロンギです。
燃焼をしないので、空気が汚れたり乾燥したりすることがありません。

ただし、電力による暖房はコストがかかります。
デロンギには700w、400wの2つのスイッチがあり、両方つけると1100wになります。
普段は700wの方のみをつけているので、第2段階(120kwh超300kwhまで)の電気料金で計算すると1時間あたり約18円です。
1日10時間在宅として、1日あたり180円となります。

それならば、その金額の一部でも電気から炭に置き換えた場合、暖房以外の付加価値があるのではないかと考えました。

火鉢の暖房以外の付加価値

1.調理ができる
 餅を焼いたりスルメを炙る他、長時間の煮込み料理に

2.常にお湯を沸いている
 お茶などを入れるだけで無く、加湿器としても優秀

3.燃える炭を無心に眺めることができる

マンション住まいなので、当初は火鉢はありえないと思い込んでいました。
しかし少し調べてみると、換気に注意をし、炭を選べばできないことはないようです。

火鉢の種類を選択

火鉢の選定作業に入ります。

大きく分けて陶器製、木製、金属製がありますが、重い、数が少ない、高価ということで、金属製は除外しました。

木製の場合、桐(きり)・けやき・黒柿の他、多数ありますが、数多く出回っていて価格も比較的安い桐に絞り、陶器製と比較検討することにしました。

1.陶器製(信楽焼など)

朝ドラ「スカーレット」で、主人公の勤める会社が作っていたことが記憶にあります。
現在も生産されており、火鉢の中では最も多く出回っているのではないでしょうか。

火鉢の縁がほんのり暖かくなり、体感的に暖かいと言われています。

欠点は重さです。
例えば直径33センチのものでは約7キロでした。
加えて必要とする灰の量が本体と同等以上なので、全体で15キロ超になります。
部屋の中で動かすのは大変そうです。

2.桐製

木材としての桐の特徴としては、第一に軽いということがあげられます。
大きさにもよりますが、丸火鉢の場合で1〜2キロです。
灰の量も比較的少なくてすみますので、本体と合わせても3〜4キロで、陶器製と比べて4分の1くらいですみます。

それ以外の桐の特性としては、木の中では発火温度が低いという点が重要です。
火を扱う道具の材料として適しているということになります。

桐製のものには、板を四角く組んだものと、丸太をくり抜いた丸いものがあります。
私が欲しくなったのは、くり抜いたタイプでした。
形のシンプルさ、無駄のなさに惹かれました。

現在はもう作っていないらしく、中古のものしか選択肢がありません。
3日ほどメルカリとヤフオクで探した結果、下記のものを注文しました。

購入した桐の火鉢

適度に古びているところが気に入りました。
価格は3,780円なので、安い方だと思います。

火鉢の他に必要なもの

1.炭

室内で燃やすので、煙が出ず、一酸化炭素が少ないものである必要があります。
高温で焼かれた炭は、炭素だけが残るため、比較的煙や一酸化炭素が少ないそうです。
有名な備長炭の場合は、加熱すると跳ねる(爆発する)ことが多いため、室内での使用には向いていません。

価格、及び性能ランクは上から(備長炭を除き)、くぬぎ炭→なら炭→おが炭(おが屑を固めて焼いたもの)の順になります。
見た目の美しさと価格の兼ね合いから、なら炭を選択しました。
3キロで3,200円です。

2.灰

灰には断熱の効果がある一方、灰の中に入れた炭はゆっくりと燃焼を続けます。
不純物のない灰は、火種を翌日まで持ち越すことができます。

最高の性能である“くぬぎ”の灰より少しランクが落ちますが、その分安い“なら”の灰を選択しました。
灰の量は銅皿の体積の70%ということで、下記の計算により求めました。
 10cm×10cm×3.14×10cm×0.7=2.198リットル
 ※半径×半径×円周率×深さ×70%
灰1キロの体積が1.44リットルなので、必要な重量は、
 2.198÷1.44=1.552キロ
2キロ注文し2,200円でした。

3.五徳

やかんや焼き網を載せるためのものです。
これが無いと、火鉢の上部に直接網を載せることになり、傷がついてしまいます。
最も小さい2,800円のものを選択しました。

以上3点を火鉢屋サイトより購入しました。

4.一酸化炭素警報器

換気をすれば大丈夫とはいえ、必要以上の換気をしたくない思惑もあり、Amazonで注文する予定です。

無くてもなんとかなるもの

1.火箸

とりあえず、ベランダバーベキューで使っていたアルミ製の「火ばさみ」で用は足りるはず。

2.灰ならし

木の板で十分でしょう。

3.火起こし

ガス台の上にかざして炭に火を付ける道具ですが、簡単に言うと底に穴が開いた鍋です。
しかしながら、火起こしをガスコンロに載せて熱したところで、センサーによりすぐに火が弱まるので使いものにならないはずです。
ガスコンロと炭の距離を離し、温度センサーが働かないようにすることが必要です。

わざわざ火起こしを買う必要は無いと考えました。
空き缶をガスコンロの両側に立て、上に炭を載せた金網を置いて、火起こしの代わりとします。

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4.火消し壺

金属製と陶器製がありますが、どちらもまともに買えば数千円以上します。
空気を遮断すればいいはずなので、100均のオイルポットで代用します。
蓋がゆるいので、本体と蓋の間にアルミホイルを挟むことにしました。

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火鉢デビューへ

注文していた火鉢本体・灰・炭・五徳が届きました。

それぞれが、とても丁寧に梱包されていました。

続きは「マンションで火鉢 〜点火・調理編〜」をご覧ください。

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