ボケたくないからルーブックキューブ6面30秒を目指す
42年前には2分で6面完成
ルービックキューブが日本で発売されたのは1980年です。
当時19歳だった私はすぐに購入し闇雲に動かしてみるものの、自分の力だけではせいぜい2面までしか揃えることができませんでした。
今でこそ製品に解法が付属するものもあり、インターネットには情報が溢れていますが、当時は6面を揃える方法は知りようがありませんでした。
そのうち雑誌に解法が掲載されるようになり、そのとおりにやってみました。
かなり煩雑な手順書でしたが、まだ新鮮だった脳を持っていたため、さほど苦労することもなく2分以内で6面揃えられるようになりました。
しかしその後飽きてしまい、十数年後に再びやってみようと思った時は同じ解法を見ても6面揃えることができませんでした。
30代にして、すでに脳の劣化は進んでいたのです。
6面を揃えられることは、もう二度とないのだろうと思っていました。
簡単な解法を発見
還暦を過ぎたある日、Youtubeのおすすめに突然ルービックキューブの解法動画が現れました。
タイトルの「覚える手順はひとつ」という言葉に惹かれました。
ほかにもあるのかと検索してみたところ、数え切れないくらいの解法動画がありました。
その内容は大きく分けて2つのタイプに分かれていました。
一つはLBL法、CFOP法などの手数を極力少なくした解法です。
これは覚えてしまえば高速で6面揃えることができますが、覚える動作が非常に多いため6面まで辿り着けない可能性が高くなります。
もう一つは覚える手順が少ない解法です。
スピードを犠牲にすることで覚える動作の種類を少なくしているため、6面を揃えられる確実性が増します。
2日かけて解法を身につける
結局は最初に目に留まったTakahashiメソッドという、基本動作が一つだけという解法を試してみることにしました。
その概要欄には世代別の予想される習得時間が示されていました。
若者 : 1時間で覚えて1分で揃う。
中年 : 2日で覚えて2分で揃う。
高齢者 :3週間で覚えて3分で揃う。
後期高齢者:脳トレ・ボケ防止に最適。
年齢による能力のあまりの違いに愕然としました。
私は現在61歳ですが、現在の尺度で言えばギリギリ中年ということになるでしょうか。
覚える基本動作は下記の1つだけです。
メモをとりながら手順を覚え、2日目にして動画やメモを見なくても6面揃えられるようになりました。
最初は5分ほど要していたものが、1ヶ月ほどの練習で3分ほどまで短縮することができました。
しかし、それ以上の高速化はなかなか進みませんでした。
高性能キューブに買い替え
Youtubeの投稿主の方にコメント欄で質問したところ、
「軽く回ってピタッと止まる磁石搭載のキューブ」
を使用することは必須であるとの回答をいただきました。
自分のキューブはメガハウス社製のいわゆる純正のものでしたが、回転が滑らかとは言えず、オーバーに言えばバリバリと音を立て回る感じです。
磁石も搭載されていません。
磁石が何のために使われているかというと、キューブが少しずれていた場合でも磁石の引き合う力によりピッタリとした位置に収まるという補助機能のためです。
ずれているキューブに引っからないため、スピードの減衰が生じにくくなるわけです。
ネットで検索してみると、非常に多くのキューブがありました。(ちなみに「ルービックキューブ」を名乗ることができるのはメガハウス社製のものだけです)
価格も1,000円未満のものから1万円程度まで様々あり悩みましたが、結局は投稿主さんの紹介するものを購入しました。
ネットで注文すると2日後に届きました。
動かしてみると動きは非常に滑らかで調整の必要もなさそうでしたが、とりあえずは可能限りネジを緩めて軽い力で回るようにしてみました。
高性能キューブの効果は大きく、少し慣れるとすぐに1分程度時間を短縮することができました。
2ヶ月で6面完成1分半に
その後1ヶ月近く毎日のように練習し、多少の時間短縮はできました。
しかしながら基本動作が3倍くらい早くなったにも関わらず、6面を揃える時間はせいぜい半分程度にしか縮まりません。
下記の動画は初めておよそ2ヶ月後のもので、6面揃えるスピードは1分17秒でした。(2倍速にしてあります)
スピードアップのために「先読み」を
さらなるスピードアップのためには2つのアプローチがあります。
一つはより手数を少なくする方法ですが、あまり効率的ではないようです。
その理由は手を動かしている時間よりも考えている時間の方(手が止まっている時間)が長いためです。
自分の場合、6面を揃える手数に1回あたりの時間をかけてみところ、手を動かしている時間と比べて考えている時間はおよそ倍でした。
1分半で6面を完成させた場合、手を動かしているのが30秒で考えている時間は60秒ということになります。
その場合、手数を仮に半分にできたとしても全体の時間は1分15秒になるに過ぎません。
もう一つのアプローチは手が止まっている時間を少なくする方法です。
仮に手が止まっている時間がゼロになった場合には全体の時間を30秒まで短縮できることになります。
考える時間をゼロにすることはできませんが、手を動かしながら次の手を考えることにより手の動きを止めないことは可能なのです。
これをキューブ界では「先読み」と言います。
高速で6面完成させる動画を見てみると一瞬たりとも手の動きは止まっていません。
※動画の音量が大きいのでご注意ください。
自分の場合は先読みと手数の減少を併せて30秒程度までスピードアップできるのではないかと考えています。
まとめ
ルービックキューブ6面完成は誰にでも可能
動画による教則動画が主となっている現在、書面による説明に比べて格段に分かりやすくなっています。
私の場合は下記の動画にお世話になりました。
New Takahashi Method
年齢による能力の違いは大きい
前述したとおり、若者と高齢者の能力は数倍ないしは数十倍の差があります。
少しでも能力を維持するためにルービックキューブは有効ではないでしょうか。
高性能キューブは必須
一度高性能キューブに慣れてしまうと、もう古いキューブには戻れません。
スピードを早めるためには、磁石を内蔵し回転のテンションを変えることができるキューブが必須です。
時間短縮には先読みが有効
手順を覚えて手の動きを速くするだけでは、さほどの時間の短縮は望めません。
手を動かしている間に次の手を考えるという「先読み」が必要です。
この記事を読んだ方が一人でも多くルービックキューブに挑戦してもらえればうれしく思います。