ジップロックに入れたらっきょうの臭いをブロックする方法
手軽に作ることができるということで、昨年からは瓶の使用をやめてジップロックで漬けています。
らっきょうと漬け液をジップロックに入れ、空気を抜いて密閉するという方法です。
漬け液が少なくてよく、扱いの面倒な大きな瓶を使わずにすむため、作業は格段に楽になりました。
ジップロックから臭いが漏れる問題
ところがジップロックを使用した場合、臭いが漏れることに気づきました。
冷蔵庫の中にらっきょうの臭いが充満してしまうのです。
部屋に置いた場合は部屋中が臭くなってしまいます。
当初は口がちゃんと閉じられていないことを疑ったり、袋を2重に包んだりしましたが解決しません。
2重に包んだ場合最初のうちは良いのですが、すぐに臭いが漏れ出します。
当初はなぜ臭いが漏れるのかがわからず悩みました。
気体はジップロックを透過する
我々がビニール袋と言っているものの材質は、化学の世界では高分子フィルムといいます。
ジップロックもそのひとつです。
難しいことは省きますが、高分子フィルムは液体はブロックしても気体は通過させてしまう性質があるのです。
ジップロックには液体を入れているので臭いは漏れないはずなのですが、現実に漏れているので文句を言ってもしょうがありません。
完全に空気を抜いたわけではないので、わずかに空気と触れている場所から漏れているのかもしれません。
漬け液が漏れていることも疑いましたが、一晩置いても液体は全く漏れていません。
しかし臭いはダダ漏れしています。
ジップロックではらっきょうの臭いをブロックすることは無理なのでしょうか。
消臭袋という臭いを漏らさない袋が売られていますが、主な用途がおむつや生ゴミの臭い防止ということなので冷蔵庫内で使う気が起こりません。
臭いを水で封じる
ここで思い出したのが、不動産屋時代の空き家の臭い問題でした。
長い間借り手や買い手がつかない部屋に入ると凄まじいい下水の臭いがすることがありました。
原因はキッチンや洗濯機置き場などの排水口です。
排水溝にはトラップという仕組みがあり、トラップの中に常に水が溜まっていることによりに臭いの逆流を防いでいるわけです。
ところが長期間空き家になり排水を使われずトラップの水が蒸発してしまうと、下水菅と部屋を遮るものが無くなってしまうため部屋が臭くなるわけです。
ガムテープでどれだけ厳重に塞いで臭いを遮ることはできません。
唯一の解決法は、トラップにコップ1杯ほどの水を入れることだったのです。
(トラップの水の蒸発を防ぐためにテープで塞ぐことは有効です。)
排水溝トラップの原理を応用
気体の透過を防ぐため、らっきょうの入ったジップロックをひと回り大きなビニールに入れ水を入れてみました。
空気を抜き口をクリップで止めます。
水がこぼれないようとじ口を上にして冷蔵庫に入れます。
ひと晩様子をみましたが、自分の嗅覚能力では臭いは全く感じ取れません。
予想以上の効果でした。
1年来の問題が解決しました。
以下は、当記事で使用しているアイテムです。
薄すぎず厚すぎず丈夫な袋です。
冷凍から湯煎まで使用できます。
価格高めですが、しっかりした作りのスウェーデン製のクリップです。
70mmのものが最も使うケースが多いです。