ロードバイクホイール(700c)を160サイズに梱包
ロードバイク断捨離をするにあたり、最も苦労するところは梱包です。
フレームやホイールはサイズが大きく平たいため、市販されている箱には入りません。
また宅配便で発送する場合、縦・横・高さの合計が160cmあるいは170cmを超える急に高額になるため、必要充分の大きさの箱を作る必要があるのです。
極端な例を挙げると、メルカリの場合ゆうゆうメルカリ便で送れるのは160サイズまでならば全国一律1700円ですが、それを超えると例えば関東から沖縄に送る場合では4710円ということになってしまいます。
また箱が大きくなった場合にはより多くの緩衝材が必要になり、送る方も受け取った方も大変です。
ちょうど良い大きさの箱で送るに越したことはありません。
段ボール箱の構造
箱を設計する話の前に、段ボール箱の基本について簡単に説明させていただきます。
箱の大きさを数値化する場合、縦・横・高さで表します。
そして箱の大きさはそれぞれの1辺ずつを合計した長さで表すことが通常です。
例えば縦60cm、横40cm、高さ40cmの箱の場合、60+40+40=140サイズということになります。
縦80cm、横30cm、高さ30cmでも同じ140サイズです。(前者は96000立法センチ、後者は72000立法センチですが、容積とは関係ありません。)
箱の高さについては疑問は無いと思いますが、縦と横については下記のように定義します。
ちなみにヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の各HPともそのようになっています。

展開図の略図はこのようになります。

700cのホイールを2本収納できる箱の展開図を書いてみました。(寸法はcatseyeblueさんのブログを参考にさせていただきました。)
縦、横、高さの合計が158cmであり、ヤマト運輸の宅急便の最大である160サイズに収まります。
(なぜ2cm余裕を持っているかは後で説明します。)
この箱は円周の合計が1820mmで、高さ方向の合計が840mmということになります。

下記はヤマト運輸で販売されている最も大きい箱(140サイズ)の展開図です。
この箱を改造してホイールを2本入れることができる160サイズの箱を作ります。

ちなみに佐川急便のものもほぼ同じで、郵便局にはこの大きさのものはありません。
他に引越し業者やホームセンターの箱でも良いと思います。ただし段ボール素材の厚みによっては箱の膨らみによって160サイズを超える可能性はあると思います。
今回私がヤマト運輸の箱を使った理由はヤマト運輸の営業所が近くにあるということと、ヤマト運輸では梱包材の無料配送をおこなっているからです。(車が無い場合、大きな段ボールを持ち運ぶのは結構大変です。)
作りたい箱の展開図にヤマト運輸の箱の展開図を重ねてみました。
ヤマト運輸の箱の場合、円周の合計が2000mmあるので間に合いますが、高さ方向は800mmなので40mm足りないことになります。

グレーの部分が高さ方向に不足する部分になりますので、円周方向の余った分(図面右側)から切り出してくっつけることにしました。
不足部分が40mmではなく50mmとしていますが、これは箱を組み立てることにより外周が膨らむことによります。
同じ理由で箱全体のサイズも展開図の数値よりも大きくなります。
作りたい箱のサイズは展開図上では67+74+17=158でしたが、完成したもののを実測するとほぼぴったり160センチになりました。
展開図の寸法を段ボールに書き入れます。

切れ目はただ切るだけではなく、1cmほどの隙間を作ります。
これは、段ボールを折った際に外側が膨らむと同時に内側が縮むためです。
図に書くとこういうふうに切るわけです。

売られている段ボールもそのようにカットされています。
書き入れた線の通り切断し、折るところは裏から平くて尖ったもの(今回は刃先を引っ込めたカッター)で凹ませてから曲げます。

高さ方向に不足していた部分は、余っていた部分から切り出してガムテープで繋ぎ合わせます。(表裏両面から)

うまく整形することができました。

700cのホイール2本(タイヤ付き)が実際に入るかテストしてみます。

ピッタリ入りました。
あとは緩衝材を入れれば完成です。
その後、無事ヤフオクで買い手が付き、発送となりました。


けっこう膨らんでいますが問題なく、ヤマト営業所での計測では159cmと160サイズに収まりました。
落札者様からは「非常に良い出品者です」の評価をいただきました。