NHKプラスに登録しても大丈夫なのか?
NHKプラスとは
NHK総合とEテレの番組について、インターネットを利用し、無料にて同時配信と見逃し配信が視聴できるシステムです。
2020年3月より開始されました。
受信料を支払っている世帯は無料ですが、視聴するためには一部の番組を除き登録が必要です。
ここではNHKの概要と、一般的に疑問とされている点について解説します。
なぜNHKプラスを始めたのか
「よくある質問」には「このサービスを実施する目的、根拠は何ですか?」に対する回答として下記の文面が掲載されています。
視聴者のみなさまのコンテンツの視聴や情報の受け取り方が多様化するなか、放送を太い幹としつつ、インターネットも適切に活用して、視聴者・国民のみなさまに、暮らしに必要な公共性の高い放送番組や情報などのコンテンツを、ご利用になりやすい形で、それぞれの生活シーンの中で、「いつでも、どこでも、何度でも」受け取っていただける環境を整え、視聴できる機会を拡大することは、NHKが信頼される「情報の社会的基盤」の役割を果たすうえで、重要であると考えています。「NHKプラス」は、メディア環境が激しく変化するなかで、その役割を果たすための大切なサービスと考えています。 |
情報の社会的基盤であれば受信料徴収するのが当然ということでしょうか。
下記の流れを目論んでいると思われます。
未払者からの受信料徴収
↓
インターネット利用者から受信料徴収
↓
全世帯からの受信料徴収
NHKプラスによりこれまで受信料を未払いだった視聴者やそもそもテレビ受像機を持たない世帯からの受信料が増加することでしょう。
特にオリンピックが放映されている現在、NHKプラスの登録が殺到しているのではないでしょうか。
NHKプラスに登録するためには、現在のところはテレビを所有した上でNHKと受信契約をする必要があります。
今後の法改正によっては、テレビを持たなくても受信契約ができ、NHKプラスの登録も可能になるかもしれません。
NHKオンデマンドとの違い
NHKでは2008年12月から有料のNHKオンデマンドを運営しています。
NHKプラスとNHKオンデマンドの違いがよくわからない方は多いと思います。
違いを表にしてみました。
NHKプラス | NHKオンデマンド | |
---|---|---|
視聴料金 | 無料 | 有料 まるごと見放題パック:990円/月 単品販売:1番組110円〜330円 |
視聴チャンネル | NHK地上波(NHK総合、Eテレ) | NHK地上波(NHK総合、Eテレ) NHK衛星放送 |
視聴番組 | 放映中の番組 放送後の番組(見逃し配信) | 過去の番組(約7,000番組) ※ニュース、スポーツ中継を除く |
視聴期間 | 1週間程度 | 期限は無し(ただしいつ消去されるか不明) |
民放のシステムに例えるとNHKプラスはTver、NHKオンデマンドは各テレビ局のサービス(日テレオンデマンド、TBSオンデマンド、フジテレビオンデマンド)と同様です。
受信料を払っていない世帯は加入できるのか
受信料を払っていない方がNHKプラスに加入することはできるのででしょうか?
- テレビ受信機を所有している場合
受信契約を結んでから出ないとNHKプラスに登録することができません。 - テレビ受信機を所有していない場合
NHKプラスに登録することができません。
NHKプラスを利用するためには、テレビを購入して受信契約を結ぶ必要があります。
もし、まだテレビなどの受信機をお持ちでない場合は受信契約の対象外となるため、同時配信では受信契約の確認をお願いするメッセージが画面に表示される状態となります。また、見逃し番組配信はご利用できません。
よくある質問ーNHKプラス
放送法によりテレビを持っていないと受信契約を結ぶことができず、したがってNHKプラスにも加入することができないわけですが、テレビを持っていると偽り違法に受信契約を結ぶことは可能と思われます。
受信料を支払っている場合はどうなるのか
すでに受信料を払っている方の場合はプラスで支払うコストは発生するのでしょうか?
答えは「追加費用は発生しません」です。
ただし以降はテレビを所有している限り受信契約を解除することは難しくなります。
また衛星放送受信装置を所有しているが衛星受信を契約を結んでいない場合は、近い将来NHKプラスの登録が解除されるかもしれません。
登録方法
登録方法は簡単です。
登録すればすぐに使用できます。
- iPhone、AndroidでNHKプラスアプリを入手し立ち上げます。
- 通知を許可し、「今すぐ始める」をクリック、利用規約に同意します。
- メールアドレスを登録します。
- 折り返されたメールのリンクをクリックし、個人情報を入力します。
- アプリにID、パスワードを入力してログインします。
- 受信料の支払いが確認され、NHKからハガキが届きます。
- ハガキに記載されている確認コードを入力することにより、継続的に利用できます。
まとめ
NHKプラスに登録しても新たなコストの発生はありません。
登録して利用してみたところ、とても便利なアプリだと思いました。
長期的に見た場合、NHKが目指す全世帯徴収への布石だと思われます。