キッチンスケールの便利な使い方
新型コロナウィルスによる自粛をきっかけに、自炊をすることが格段に増えました。
持っていたスケールは30年くらい前に買ったアナログ式のもので細かい計量ができないため、デジタルのキッチンスケールを購入しました。

左の透明プラスチックのものは、本体ケースでもあり、計量皿としても使用できます。
他に袋とUSBケーブルが付属していました。
電池も付属しており電池で駆動することも可能ですが、USB充電ができるので電池は不要です。
全機種の中で、充電ができる機種はこれだけでした。
購入してから1年経ちますが、とても便利です。
デジタルスケールならではの便利な使い方を紹介させていただきます。
0.1g単位で測れるものを推奨
1円玉3枚載せてみたところ、正確に3.0gと表示しました。
1円玉は正確に1gに作られており、中学の理科の実験では天秤の重りとして1円玉を使った記憶があります。

しかし、全てのキッチンスケールが0.1g単位で測れるわけではありません。
1g単位や0.5g単位のものもあります。
0.1g単位で重さを指定するレシピはまずありませんが、それでも0.1g単位で計る必要はあるのかという疑問がわくかもしれません。
しかし以下の理由によりその必要はあるのです。
2gの材料を計量する場合、1g単位でしか測れないスケールでは最大2.999…gまでが2gと表示されます。
ほぼ1gの誤差が生じてしまう可能性があるわけです。
同じ2gの材料を0.1g単位のスケールで計量すれば、2.0999…gが2gと表示された場合でも誤差は0.1g未満ですみます。

キッチンスケールを選ぶ場合は、0.1g単位で測れるものを選ぶべきだと思います。
便利な使い方1 容器の中身だけを計量可能
容器の重さを差引く機能です。
風袋(ふうたい)機能といいます。
容器を載せて電源を入れると重さがゼロ表示になるので、計量用の容器の重量を引き算する必要がありません。
計量前に容器に材料を投入してしまった場合は(よくやります)、同じ大きさの容器を載せてゼロ表示にしてから材料が入った容器に載せ替えれば中身だけを計ることができます。
風袋機能を応用することにより、数々の便利な計量をすることができます。
便利な使い方2 複数の材料を一つの容器で計量
アナログスケールを使用しているときは、複数の材料がある場合は材料別に測っていました。
材料別にスケールの上に皿や薄紙を載せて重さを測っていたわけです。
デジタルスケールになってから複数の材料を図る場合の手間が、劇的に楽になりました。
ボウルを載せて電源スイッチを押すと、重量0.0gを表示します。

希望の重さになるまで粉を入れます。
入れすぎた場合はすくいとって減らします。

次に塩を計測するため電源スイッチを2回押し0.0g表示にします。
(本来は「TAPE」ボタンを1回押せばいいはずなのですが、動作しません・・・)

塩を少しずつ入れていき、希望の重さまで入れます。
すでに小麦粉が入っているため、入れすぎた場合は戻すことはできません。

同じ操作をくりかえし、砂糖・ベーキングパウダーなどを、別計量することなく追加することができます。
水などの液状のものも同じように追加することができますが、入れすぎた場合に戻せない点に注意が必要です。
便利な使い方3 スパゲッティー計量
スパゲッティーを取り出してスケールに載せようとしても、転がって落ちてしまいます。
スケールに皿やふきんを載せて測ればいいのですが、面倒です。
スパゲッティーの場合は、袋に入れたまま計量します。
最初に袋ごと乗せて電源を入れて0.0g表示にします。

スパゲッティーを抜いた分だけマイナスになります。

液体や粉状のものと違い、完全にぴったりにはできませんが、目分量や穴を通す方式よりは正確です。
ちなみに1.7mmのスパゲッティーの場合、1本あたりの重さが実測で0.85gなので量を調整する場合の目安になります。
便利な使い方4 液体や粉を計量カップを使わずに計る
ドレッシングやマヨネーズを作る際、計量カップを使用した場合には後で洗わないといけません。
油などの液体を計量する場合は、ボトルのままキッチンスケールの上に置くと便利です。

キッチンスケールに油のボトルを乗せ電源を入れ0表示にしておくと、その後使った分だけマイナス表示になります。
上の写真の場合は、130.4gが使用されたことを示しています。
入れすぎた場合元に戻せないため、比較的多くの重量を計る場合に向いています。
あくまで重量表示なので、水以外の液体の場合は調整が必要です。
例えば油の比重は0.8なので、油が100cc必要な場合は80gで良いことになります。
粉の場合も同様です。
粉の入った袋のままキッチンスケールの乗せゼロ表示にします。
スプーンで粉をすくった量の数値がマイナス表示されます。
正確な濃度の塩水を作成
4%の塩水を作る場合、1リットルの水に40gの塩を入れていませんか?
しかしそれだと分母が1040gになってしまうので、塩分濃度は3.8%になってしまいます。
40÷1040=0.0384
正確を期するならば960の水に40gの塩を加えればいいのですが、そういった計算は面倒です。
もっと簡単な方法があります。
- 鍋をスケールに乗せて0表示にし、40gの塩を入れる
- 鍋をスケールに乗せたまま表示が1000gになるまで水を入れる
ひとつまみと少々
塩や砂糖の必要量としてよく使われる表記です。
ひとつまみは指3本、少々は指2本でつまんだ量と決まっていますが、料理初心者にとってはハードルが高い作業です。
ひとつまみは1グラム弱、少々は0.5グラム程度としているサイトが多かったですが、かなりばらつきがあります。
指の太さには個人差があり、つまめる量は違います。
指でつまんだ際に毎回重さを計っておき、つまめる量のばらつきを少なくしておくと良いと思います。
まとめ
- 0.1g単位で計れるものがおすすめ
- 容器の重量を差し引く風袋機能が便利
- 複数の材料を一つの容器で計量
- スパゲッティーは袋のまま計量
- 液体や粉を計量カップを使わずに計量
- ひとつまみは1g、少々は0.5g
料理がうまい方は目分量の方が多いですが、それに慣れると誰かにレシピを伝えにくくなってしまうと思います。
便利なデジタルのキッチンスケールをおすすめします。
USBで充電ができるタイプです。(単三電池2本でも使用可です。)