キッチン収納改造計画(製作編)

完成イメージ図に沿って着々と計画は進行し、製作段階に入りました。
設計計画・方針については前記事「キッチン収納改造計画(構想編)」をご覧ください。

ホームセンターでツーバイフォー材他購入

ホームセンターに行き、実際に木材を見て選定します。
中には曲がっているものがあるからです。

上記の2×4を8本に加え、棚板用に1×4材を5本購入しました。

縦材用はディアウォールの分40mmを差し引いた寸法に切ってもらいます。
(ディアウォールとは木材を上下に突っ張り固定するためのアイテムです。)
縦材のうち1本は吊り戸棚の手前に設置するため他より長い1213mmとなっています。
横材の長さは真ん中の部分は755mmとし、左右については現場合わせとします。

ホームセンターで軽トラックを借りて自宅に持ち帰りました。

木材を塗装

紆余曲折の末、塗料は「水性ウレタンニス」を選択しました。
詳しくは「キッチン収納改造計画(構想編)」に書きましたが、水分に強く扱いが楽ということが決め手となりました。

塗装の前に紙ヤスリで木材の表面を滑らかにします。

その後塗装ですが、なかなかきれいに塗ることができずムラになってしまいます。

そのうち良い方法を発見しました。

塗り直そうとしてキッチンペーパーで塗料を拭き取ったときに、拭き取った後がきれいになることに気づき、その後はいい加減に塗ってからキッチンペーパーで拭き取ることにしました。
キッチンペーパーで拭き取ることにより、余分な塗料を拭き取るだけではなく、塗料を伸ばすこともできることがわかりました。
キッチンペーパーではなくティッシュでも大丈夫です。
木材に繊維がくっついてしまいそうに思われるかもしれませんが、少なくとも素人目には問題ありませんでした。

推奨された方法ではありませんが、拭き取り方式の方がうまくいったと思います。

上記写真の左5本は刷毛で塗っただけのもので、右の3本は刷毛で塗った後キッチンペーパーで塗料を拭き取る方法によるものです。
いずれも1回塗りの状態ですが、明らかに右の3本がムラなく塗れています。
キッチンペーパーで拭き取った方が色は薄くなっていますが、重ね塗りした後は差は気にならなくなります。

2日間かけ、ヤスリがけ・塗装・乾燥を繰り返しました。

基本構造組み立て

シンク天板から天井への寸法から40mm差し引いた長さの縦棒をディアウォールにより上下に突っ張り、横棒との接合は、L字金具によります。

ドライバーが使えない場所については上記写真の器具などを使用しました。
一度位置合わせをして外してネジ穴を開けてから、再組み後に締め直すなど苦労して作業しました。

横材は真ん中の部分のみ長さを決めておきましたが、左右に関しては現場合わせなので、縦材と縦材の間の寸法を測り、サイズを決めてノコギリで切りました。

そして基本構造が完成です。

あとは、道具をかけるパイプ・フックと棚を取り付ける作業となります。

棚取り付け

翌日棚用のL字金具とパイプ・フック等を買いに、IKEAとホームセンターをまわりました。

棚には重いものを載せるわけではないので、L字金具は基本構造に使ったものより小さいものを購入しました。

問題はフックとパイプです。
事前にネットで調べたところIKEAのものが良さそうでしたが、長さが570mm・790mmの2種類しかなく、下図のように金具からパイプが少しはみ出します。

このくらいのはみ出しなら容認しますが、どうしても気になる時にはパイプカッターで切ることも可能です。

同様のものをホームセンターのパイプで作成できるとも思いましたが、試算したところ価格がほぼ同じになるのでIKEAの製品を採用することにしました。
IKEAの製品の方が見栄えがよく、パイプ自体が肉厚で丈夫そうです。

帰宅してパイプを取り付けようと思いましたが、パッケージを開けてマニュアルを見てみると下記の記載がありました。

家には×印がついたタイプののネジしかありませんでした…
製品にネジを添付しないのはいいとしても、どのようなネジが必要かはパッケージに表示するべきだと思いました。

パイプとフックは諦めて棚を取り付けることにします。

棚板はすでに塗装済みなのので、現寸を測ってノコギリで切断し、L字金具で取り付けます。

  

シンク右側の方は、あとでもう一段くらい加えようと思います。

パイプ・フック取り付け

IKEAで購入したバイプは570mm2本と790mm1本の計3本です。
現状にあててみたところ、パイプは切らなくてよさそうです。

取り付け方式は位置を決めネジをうち、金具を引っ掛ける方式です。
器具を簡単に着脱できるので、あとでフックを増減する際に楽です。

ついに完成しました!

棚の位置を変更したり調味料の入れ物を選んだりの作業はありますが、よく使うものすぐに手が届くという希望が叶いました。

かかった費用

  • 木材:3,792円
  • カット代:242円
  • 塗料:2,288円
  • ハケ:110円
  • ディアウォール:5,940円
  • L字金具:1,050円
  • パイプ:2,797円
  • フック:897円
  • ネジ:219円

合計:17,335円

これよりも安くする余地はあります。

  1. 安い木材を探す
  2. 木材を自分でカットする
  3. 塗料を水性ではなく油性にする
  4. ディアウォールを使わず似たものを自分で作成
  5. パイプをホームセンターの長尺パイプ1本にまとめる
  6. フックを100均のものにする

などにより、3割から5割程度の費用削減が可能になります。

感想

これまではフライパンを使用するときはシンク下に収納していました。
取り出すときはまだいいのですが、使い終わってしまう際には水分をよく拭き取ってから仕舞わなければならないので面倒でした。
濡れたまま仕舞うとシンク下にカビが生えてしまうからです。
シンク上にひっかかける場合は多少濡れてもかまいません。

ぶら下げられるスペースが3倍に増えたので、圧倒的に収納力が増えました。
これまでよく使う道具でありながらシンク下の引き出しに入れておかざるを得なかった泡立て器やおろし金が常に目の前あってすぐ使えるということは思いのほか便利です。
しかも使った後完全に水分を拭き取らなくても良いという点では、無駄時間を省くことができ、精神的にも楽になりました。

シンク下のスペースにはこれまで欲しいけど置き場所が無くて購入をためらっていた道具、例えば寸胴鍋・フライヤーなどを購入が可能になります。

何よりもキッチンに立つことが以前にもまして楽しくなったことが一番よかったです。

広くなった調理スペースで節約メニューを増産し、かかった費用を早く回収しようと思います。

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