家計簿はスプレッドシートで店舗別分類
きちんとやりすぎると挫折する
家計簿を正しくつけるならば、項目別にするべきでしょう。
1枚のレシートから個々の物品を分解し、項目別に分類するというものです。
しかしこの方法で多くの人が挫折しています。
めんどくさすぎるのです。
私が3年間続けているのは店鋪別による分類です。
1枚のレシートをひとまとめにして扱いそれ以上に分解することはありません。
表計算を使用するので各種合計は自動計算です。
専用のアプリは必要ありません。
家計簿に必要な唯一の機能は足し算です。
スマホからでもパソコンからでも使用できます。
この方法であれば大抵の方が続けられるのではないでしょうか。
店舗の分け方
一般的に行くであろう店舗を分類してみました。
- スーパー
- コンビニ
- その他食品
- ドラッグストア
- ホームセンター
- 100均
- 外食
- 衣料費
- 医療費
- その他(交通費、遊興費、交際費等)
この方法で3年近くやってます。
異論はあるでしょうが、私の場合はこの分類で満足しています。
もっとも自分の場合は3つの点で特殊です。
第一にコンビニにはほとんど行かないため、自分用のものからはコンビニの列を外し、たまにコンビニで何かを買った場合はその他に書き入れています。
第二にまいばすけっとの利用率が高いため、スーバーから独立して1項目使っています。
第三に酒を飲む量が多いため、酒だけで1項目設けています。(合計とは別に独立会計)
家計簿は誰に見せる必要があるわけでもないので、格好をつける必要は無く、自分が分かりやすければいいのです。
Googleスプレッドシートを使用
電卓やそろばんで計算することは時間の無駄です。
表計算には、検索機能や、ページ数や行数にとらわれないというフレキシビリティもあります。
表計算としてスプレッドシート以外にExcel、Numbers、などもありますのでどの表計算アプリを使ってもかまいませんが、Windows、Mac、Android、iPhoneのいずれでも使えて無料であるということで、Googleのスプレッドシートが最も便利です。
スプレッドシートにはエクセル形式で出力する機能もあるので、将来エクセルあるいは互換アプリに移行できるという安心感もあります。
店舗別にした場合の注意点
店舗別に集計をするというやり方の場合、スーパーでは食品を、ドラッグストアでは日用品を買うであろうという前提になっています。
しかし、スーパーで雑貨を買ったり、スーパーで食品を買うついでにゴミ袋を買った、あるいはドラッグストアで洗剤を買うつもりがポテトチップも買ってしまったみたいなことはあると思います。
そういったことがあった場合、どんなものをどれだけ買ったかということが不正確になってしまいます。
経済学的な正確性も大事なことではありますが、汎用性を重視し多少のことには目をつぶりたいと思います。
最優先すべきことは、続けることなのです。
どうしても正確を記するのであれば、レジで分けて精算してもらいましょう。
最近増えてきたセルフレジがであれば遠慮することもありません。(ただし万引きを怪しまれるかもしれませんw)
店舗種別家計簿のフォーマット
変動費はレシート1枚ごとに1行
データは日付、金額、店舗名としましたが、店舗名を書くのがめんどくさくなったら省略してもいいと思います。
自分の場合は、どの店舗で買ったか記録したいという日記的な意味で書いているだけです。
ちなみに下記のデータは架空のものです。

初期設定では固定費と行き来するため行数をあえて少なめにしています。
行を追加する場合は行の左端を長押しするか右クリックして「下に1行追加」を選択します。
固定費は別表でまとめる
どこまでが変動費でどこからが固定費であるかは議論が分かれるところです。
例えば電気・ガス・水道は毎月金額が変わりますが、私は固定費としています。
固定費の定義は私的にははっきりしています。
月に1回などと決まっているものを固定費とします。
水道料金とNHK受信料は2ヶ月に1回ですが、これは2で割って1ヶ月ごとにならしています。
年1回の固定資産税、2年に1回の車検費用なども1ヶ月あたりにならします。

項目を増やす場合は月合計の一つ左の列の一番上を長押し(右クリック)して「左に1列追加」をクリックします。
変動費と固定費を合算
最後は月ごとの変動費合計と固定費を組み合わせた表です。
これも自動計算の設定をしてあります。

後でレシートが出てきた場合でも(これがよくあります)、簡単に割り込ませることができ、合計金額もたちどころに修正されます。
下記よりエクセルファイルをダウンロードすることができます。
完璧な家計簿などというものは存在しない
家計簿は何のためにあるのでしょうか?
最も重要なことは、過去の支出を可視化して反省点をあぶり出すことだと思います。
もしあなたが家計簿を付けていないとすれば、それは地図を持たずに知らない街を歩いているようなものです。
仮に完璧な家計簿使っていたとしても、続かなければ意味がありません。
家計簿入門として「店舗別分類式家計簿」を検討してみてはいかがでしょうか。