カレールーを自作
市販のカレールーを使っていた過去
少し前までは何の疑問もなく箱入りのカレールーを使ってカレーを作っていました。
肉と野菜を炒め、煮込んでカレールーを入れるだけで、まあまあのカレーを作ることができます。
好きなカレールーは「ハウスジャワカレー」でした。
市販のカレールーで満足していた私が、わざわざカレールーを作るようになったのには理由がありました。
市販カレールーの原材料に関する疑問
ある時カレールーの原材料を見て幾つかの疑問がわきました。
疑問その1:一番多いのが油と小麦粉
カレーのパッケージ裏を見ると使用している原材料の一覧があります。
食品表示法により使われている重量が多いものから順に記載されているので、最も多いのが油脂で2番目が小麦粉ということになります。
カレー粉(カレーパウダー)は5位です。
3位の塩が21.6g(1皿分2.4g×9皿)ということがわかっているので、カレー粉を塩より少ししか使っていないということになります。
疑問その2:バターを使っていない
原材料第一位は「油脂」です。
原材料の中にはバターの文字はありません。
日本のカレーは特殊であり、インドや東南アジアのものと違っています。
どちらかといえばシチュー寄りと言えます。
だとすれば、バターは必須だと思います。
市販のカレールーがバターではなく油脂を使用している理由はコストダウンでしょう。
バターと油の単価を比べてみると、
セブンプレミアム北海道バター:295円/150g(1.97円/g)
セブンプレミアムキャノーラ油:278円/1000g(0.28円/g)
バターの方がはるかに(約7倍)高いのです。
コストを抑えて美味しいものを作るのは当然の企業努力ですが、バターを使った方が美味しくなるはずです。
疑問その3:多すぎる原材料
カレールーのパッケージ裏を見ると35種類もの原材料が表示されています。
油脂、小麦粉、食塩、でんぷん、カレーパウダー、砂糖、脱脂大豆、ソテーカレーペースト、ローストオニオンパウダー、ガーリックパウダー、玉ねぎ加工品、香辛料、ぶどう糖、乳糖、ごまペースト、玉ねぎエキス、チーズ加工品、粉乳小麦粉ルウ、酵母エキス、チキンエキス、ホエイパウダー、オニオンパウダー、ポークエキス、小麦発酵調味料、ガーリックエキス、チーズパウダー、ココナッツミルクパウダー、調味料(アミノ酸等)、乳化剤、カラメル色素、酸味料、甘味料(スクラロース)、香料、香辛料抽出物、
ハウスジャワカレーの箱に記載されている原材料表示
多くの原材料を必要とする理由もコストダウンです。
上記原材料の中で特に目立つのは、パウダー類とエキス類です。
「本物」よりは風味が落ちてしまうので、補うためのものを入れる必要が生じます。
加えて粉乳小麦粉ルウ、乳化剤カラメル色素、甘味料(スクラロース)、小麦発酵調味料などの聞いたことがないもの含まれます。
コストを安く抑えた中で、美味しいものを作るという努力は大したものだとは思います。
また、どの材料も国の定める安全基準を満たしているのでしょうが、あまりにも種類が多過ぎます。
私はこのようなものを食べるのが嫌になったので自分で作ることにしたのです。
カレールーを作る
1.材料を準備(6皿分)
- SBカレー粉:大さじ
4 - バター:100g
- 薄力粉:100g
これだけです。
市販のカレールーには野菜の要素が含まれていますが、玉ねぎ、ニンニク、コンソメはカレー調理時に入れるので外し、最低限の材料で作ります。
2.カレー粉を炒める
弱火で焦がさないように乾煎りします。
今回はクミンを加えてみました。
3.バターで小麦粉を炒める
弱火でバターを溶かします。
今までの人生でこれほど大量のバターを使用したことはありません。
薄力粉を全部入れます。
焦がさないよう弱火でひたすら混ぜます。
20分経過すると茶色くなってきました。
カレー粉を入れているような色ですが、まだ入れていません。
3.カレー粉を混ぜあわせる
カレー粉は混ぜるだけでOKです
4.容器に入れて冷蔵庫で保管
今回はガラス瓶に入れましたが、ジップロックや製氷皿に入れるのも良いと思います。
自作カレールーでカレーを作る
1.牛すじをぶつ切りにして10分煮て煮汁を捨てる
2.牛すじにみじん切りの玉ねぎと皮をむいただけのにんにくを加え、圧力釜で30分煮る
3.温度が下がったらホールトマトとコンソメを入れて30分煮る
4.自作のカレールーを入れて30分煮込んで完成です
今回はトロみが強すぎたように感じました。
次回は小麦粉の量を減らしてみようと思います。