茹でて作るきゅうりの醤油漬
いわゆる「きゅーりのキューちゃん」的なもの
Youtubeできゅうりの漬物レシピがバズっています。
下記のレシピは公開1ヶ月で260万回以上再生されました。
きゅうりのキューちゃんは時々買って食べていましたが、自分で作れるものとは思っていませんでした。
「ぼりぼりきゅうり」「きゅうりのキューちゃん」などでググると数多くのレシピが検索されます。
2つのレシピで作ってみることに
再生回数の多いものを2つピックアップしてみました。
きゅうりのとしちゃん漬け | やみつきボリボリきゅうり | |
---|---|---|
公開年月日(再生回数) | 2018年4月23日(180万回) | 2020年6月4日(280万回) |
きゅうり | 1kg(10本) | 12本 |
塩(塩もみ用) | 小さじ2(12g) | 12g(1本あたり1g) |
しょうゆ | 300cc | 360cc |
酒 | ー | 360cc |
砂糖 | 200g | 120g |
酢 | 50cc | 180cc |
しょうが | 1かけ | 50g |
とうがらし | 適量 | 3本 |
ゴマ | ー | 8g |
似ているレシピではありますが、塩分濃度と酒の有無が大きな違いです。
どっちらのレシピで作ったものが美味しいのか確認するため、両方のレシピで作ってみました。
できるだけ動画の作り方を再現しましたが、量については一部は調味料割合を同じくした上で、少ない量で製作しました。
材料を切る
きゅうりのとしちゃん漬け(以下としちゃん)では約1cm、やみつきボリボリきゅうり(以下やみつき)では2cmくらいと言っています。
それぞれ動画レシピに近い厚さに切りました。
生姜は千切りにします。
いずれのレシピでも皮を剥いていません。
やみつきでは「皮の部分が一番香りがいい」と言っています。
とうがらしについては特段のこだわりは感じられませんが、いずれも種は入れていませんでした。

きゅうりをには塩をしておきます。
きゅうりを絞る
どうせこのあとに煮るなら、わざわざ絞る意味があるのかと思いましたが、実際に絞ってみたところ、目に見えて効果がありました。

白かった部分が、半透明っぽくなっています。
触った感触は、切った直後より柔らかくなっています。
一部内部が潰れかけている部分は繊維が破壊されていると思われるので、このあと調味液が染みやすくなりそうです。
調味液で煮る
きゅうりを煮て大丈夫なのかという心配がありましたが、とにかくレシピどおりやってみました。
しょうゆ、酢、砂糖までは、量の違いはあれども、2つのレシピは同じようなものです。
やみつきの方は酒がかなりの量入るところが最大の違いです。
いずれのレシピでも長時間煮込む必要は無く、ひと煮立ちすればいいと言っています。
ときどき混ぜながら3分煮て、中心部まで沸騰したところで火を止めました。
一旦きゅうりを調味液から引き上げます。

写真はとしちゃんのほうですが、すでに表面にシワができています。
やみつきの方は、煮た時点ではこれほどのシワはありませんでした。
これは調味液の塩分濃度の違いによるものだと思います。
- としちゃん:塩分濃度約8.5%
- やみつき:塩分濃度約5.1%
※しょうゆ大さじ1(18g)に含まれる塩分量を2.6gとして計算
ジップロックで保存
レシピではタッパーで保存していましたが、ジップロックであれば、空気を抜いて保存することができます。

左がやみつき、右がとしちゃんです。
2つのレシピの味の違い
としちゃん漬けは翌日には食べられました。
やみつきは2日目以降食べられますが、写真は3日目のものです。


としちゃん漬けの方が出来上がりが早いのは、前述したとおり塩分濃度が濃いためと思われます。
飲み会で何人かに味見してもらいました。
やみつきの方が味が濃く美味しいという意見が複数ありましたが、皆さんの感想はどちらも美味しいというものでした。
2つ並べると味の濃い方がより美味しく感じるというのはあると思います。
やみつきの方がボリボリ感が強く歯触りが良いという意見が大勢でしたが、より厚く切っていることが関係しているかもしれません。
としちゃんの方は塩分量が多すぎる気がします。
調味液の塩分濃度が8.5%というのは相当です。
美味しいのでついつい食べすぎてしまい、腎臓等に負担を与えてしまいそうです。
味を落とさず塩分量を下げる工夫が必要でしょう。
やみつきの方は日本酒を2合も使うということが、コスト的に問題です。
今回使用した日本酒は、普段飲んんでいるもので、2合あたり307円になります。
ここまで大量の日本酒を使う必要は無いようです。
試行錯誤により到達した自分なりのレシピ
何度か作ってみて、現在のところ自分なりに最良と思われる調味料の配合を掲載しました。
きゅうりを何本使うかによって調味料の量を計算するのは面倒なので、本数別の一覧としました。
きゅうりの絞り方があまい場合は煮汁が足りないと感じると思います。
その場合はしょうゆの1/4〜1/2程度の熱湯を足し、きゅうりを取り出した後に5〜10分沸騰させて量を減らしば良いでしょう。
きゅうり | 塩 | しょうゆ | 酢 | 日本酒 | 砂糖 |
---|---|---|---|---|---|
1本 | 1g(ひとつまみ) | 20cc(小さじ4) | 10cc(小さじ1) | 5cc | 12g(小さじ2) |
2本 | 2g(ふたつまみ) | 40cc(小さじ8) | 20cc(小さじ2) | 10cc | 24g(小さじ4) |
3本 | 3g(小さじ3/4) | 60cc(大さじ4) | 30cc(大さじ1) | 15cc | 36g(大さじ2) |
4本 | 4g(小さじ1) | 80cc(大さじ1+2/3) | 40cc(小さじ4) | 20cc | 48g(小さじ8) |
5本 | 5g(小さじ1+1/4) | 100cc(1/2カップ) | 50cc(小さじ5) | 25cc | 60g(1/4カップ) |
6本 | 6g(大さじ1/2) | 120cc(大さじ8) | 60cc(大さじ2) | 30cc | 72g(大さじ4) |
7本 | 7g(小さじ1+3/4) | 140cc(大さじ9+1/3) | 70cc(大さじ2+1/3) | 35cc | 84g(大さじ4+2/3) |
8本 | 8g(小さじ2) | 160cc(3/4カップ) | 80cc(大さじ2+2/3) | 40cc | 96g(大さじ5+1/3) |
9本 | 9g(大さじ3/4) | 180cc(0.9カップ) | 90cc(大さじ3) | 45cc | 108g(大さじ6) |
10本 | 10g(小さじ2+1/2) | 200cc(1カップ) | 100cc(1/2カップ) | 50cc | 120g(1/2カップ) |
11本 | 11g(小さじ2+3/4) | 220cc(1.1カップ) | 110cc(大さじ3+2/3) | 55cc | 132g(大さじ7+1/3) |
12本 | 12g(大さじ1) | 240cc(1.2カップ) | 120cc(大さじ4) | 60cc | 144g(大さじ8) |
しょうがに関しては参考動画の1かけとか50グラム(きゅうり10〜12本に対して)は多すぎると思います。
気持ち程度入っていれば充分です。
私の場合はきゅうり10本あたり親指分くらいで充分です。重さにしたら20gくらいでしょうか。
唐辛子の量は好みによります。
唐辛子を切るのが面倒であれば2つにちぎって種ごと入れてもいいと思います。
コストは
きゅうり(1本):40円
しょうゆ(20cc):4.2円
酢(10cc):1.7円
日本酒(5cc):4.3円
砂糖(12g):2.4円
しょうが(5g):1円
とうがらし(1/6本):1.7円
きゅうり1本あたり 55.3円
まとめ
今まできゅうりのキューちゃん的漬物は、何ヶ月も漬け込んで作るものだと思い込んでいました。
Youtubeの情報に感謝です。
市販品と比べて特段に安く作れるわけではありませんでしたが、何よりも国産の材料で添加物無しで作れるところが安心です。
冷蔵庫に常備しておくと重宝します。
美味しいので、ついつい食べすぎてしまいそうですが、塩分濃度が高めなので注意が必要です。
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