tokyobike SS(シングルスピード)のチェーンリングを交換

チェーンリングが真円じゃないことに気づく

チェーンリングとはクランクにくっついている方の、いわゆる前ギヤです。

シングルスピードの場合ロードバイクとは違い、ホイール装着の際にチェーンの張りを調整する必要があります。
先日タイヤ交換した際チェーンを強めに張ってみたところ、クランクが同じ所にきたところで引っ掛かりがあることに気づきました。

これはチェーンリングが真円になっていないということです。
実際はチェーンをある程度緩めに張るため問題ないとも言えるのですが、気づいてしまうと気になってしょうがありません。

ギヤ比を見直す

以前よりも、サイクリングロードなどのちょっとした登り坂がきつく感じるようになりました。

加齢により踏み込む力が弱くなったのかもしれませんが、ハンドルをブルホーンからプロムナードに換えたことも無関係ではありません。
プロムナードハンドルの方が上体が起きる乗車姿勢のため、体重をかけてペダルを踏み込むことができないのです。

踏み込みを軽くするためにはギヤ比を軽くする必要があります。
具体的な方法としては前ギヤを小さくするか、後ろギヤを大きくするか、あるいはその両方です。

ギヤ比が大きいと同じ踏み込みでより長い距離を進めるのでスピードが出る反面、ペダルが重くなります。

これまでは前ギヤが46T、後ろギヤが16Tなので、ギヤ比が2.875でした。
これはクランクを1周させると後ろのホイールが2.875回転するということです。

例えば前ギヤを46Tから44Tに変更すればギヤ比が4.3%ほど低い2.75となり、クランク1周で進む距離が短くなる分踏み込みが楽になります。
ロードバイクに例えると、アウターが52Tか53Tだったものを50Tに変更したくらいの差に相当するので効果は実感できるはずです。

ギヤとチェーンの略図

縮尺を再現して略図を描くとこのようになります。

それでもまだ重い場合、チェーンリングはこれ以上小さいものがないので、コグ(後ギヤ)を大きなものに交換することになります。

チェーンリングを選択

新しいチェーンリングを購入するためには、現在の規格を把握する必要があります。

  1. PCD
    5つのネジ穴を結んだ円の直径です。
    145mm、135mm、130mm、112mm、110mmなどの規格があります。
    ネジ穴を円で結んだ直径と言いたいところですが、チェーンリングはクランクに5つのネジで留められているためネジ穴が点対象の位置に無く、直径を測ることができません。
    BB(クランク回転の中心)からネジ穴までの半径を計ると65mmなので、PCDは130mmであることがわかりました。
  2. 厚さ
    厚歯と薄歯があり、それぞれ厚さが違います。(現在のほとんどのロードバイクのチェーンリングは薄歯よりさらに薄くなっています。)
    薄歯は変速のギヤ用なので、耐久性を犠牲にして薄くしているのです。
    現在tokyobikeに付いているのはおそらく厚歯だと思われますが、もし薄歯がついている場合、厚歯に換えるとチェーンが噛み合わなくなります。
    厚歯の規格は1/8インチなので、チェーン内側の幅は3.175mmのはずです。
    tokyobikeSSのチェーンの内側をノギスで測ってみたところ3.2mmでしたので厚歯であることがわかりました。

44T/PCD130/厚歯の製品をネットで探しましたが、希望の製品がブラック仕様しかないためシルバーのものを自転車店に注文しました。

チェーンも交換

チェーンはそのままでも使うことはできます。
長さが余る場合でも1コマ詰めればいいので、そのまま使うか交換するか悩みました。

これまで月平均200キロ走ったとすると、購入から6年間で14400キロ走っていることになります。
また、リングにかかるチェーンを引っ張ってみると、結構すきまができています。

立ち漕ぎをしているときにチェーンが切れたら怖いので、交換することにしました。

作業手順

今回の作業を自転車店に依頼した場合、工賃がかかります。
サイクルベースあさひのHPによると、チェーンリング交換:2000円チェーン交換:2600円となっています。
どの店舗でも同じような金額だと思われます。

結構高いので、自分でできるならばもったいないことです。
特にチェーンリング交換はアーレンキー(6角レンチ)で簡単に着脱できます。

結局どちらとも自分でやることにしました。

1. チェーンを切る

以前使ったことがある10スピード用のチェーンカッターがありました。

一部が破損したチェーンカッター

写真のとおり一部破損しています。
チェーンを繋ぐピンを抜くことさえできれば、装着する際にはチェーンカッターは使わないため、不具合が起こる可能性は低いと判断しました。
使ってみてダメなら新しいもの(1,000円程度)を買おうと思います。

やってみると問題無く古いチェーンを切ることができました。

チェーンカッターでチェーンを切断

2. チェーンリングを交換

この作業は非常に簡単です。
5ヶ所のネジをアーレンキーで外すだけでしたが、固着しているわけでもなく簡単に外れました。

重さを実測してみると、旧が66.3gに対して新が67.5gと1.2gだけ増えていました。
ロードに乗っていた時の経験では高い部品ほど軽いことが当たり前だったので、少々意外でした。

取り付けも簡単でした。

チェーンリングをネジで留める

こんな簡単な作業に2,000円支払うという選択肢はあり得ないと思いました。

3. 新しいチェーンを装着

チェーンリングの円周(PCDではなく歯の円周)は歯が2つ分短くなります。
チェーンがリングにかかっているのはおよそ半周分なので、チェーンの長さはこれまでより歯が1つ分短くてよくなるはずです。

将来コグ(後ろギヤ)を歯数の多いものに替えた場合は、逆の理由で長いチェーンが必要になるので、チェーンを切る場合は切りすぎないようになるべく長く残したいと思います。

切るところさえ間違えなければ、繋ぎ方は簡単です。

チェーンの繋ぎ方の簡易図

①の部品でチェーンの両端を繋ぎ、反対側から②、③の順に固定するだけです。
③は上の状態で右から左へペンチを使ってはさみ入れるようにします。
 ※図は簡略化しています。

注意点は③の方向だけです。
口の空いている方をチェーンの進行方向の反対にに向けるのがセオリーです。

しかしながら、新旧のチェーンの接続方法が違うため比べてみても参考にならず、結局切る場所を両端とも半コマずつ間違えてしまいました…
やむを得ず、両端をさらに半コマずつ切らざるを得ませんでした。

計1コマ分短くなってしまいました……

ギリギリで長さが足りたチェーン

ダメで元々のつもりでチェーンをかけてみたところ、ギリギリ長さは足りました。

しかしながらもう余裕が無いので、チェーンを再交換しないかぎりコグを大きなものに交換することはできなくなってしまいました。

試走

さっそく鶴見川沿いを流してみました。

平地では差は感じられませんでしたが、ちょっとした登り坂はだいぶ楽になった気がします。

なにより新しいパーツを付けて走るのは気分がいいものです。

費用

チェーンリング(sugino44T):6,600円

チェーン(IZUMI):1,600円

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です